納期を縮めるためのテクニック
最もよくあるトラブルは、納期です。
毎回、お客様から無理を言われます(笑)
でも、最も納期が遅くなる要因は、意外に、パッケージデザインだったりします。特に、お客様のデザイン支給の場合ほど、よく遅れます。
なのにも関わらず、無理な納期を要求されることが多いです。
加えて、薬機法(旧薬事法)や景品表示法を全く無視したデザインが届く場合があります。体の部位がもろに表現されていたり、最悪、●●に効くと書かれているケースもあります。
また、ランディングページに書かれている内容がそのままパッケージに表現できると勘違いされているケースも多いです。
実際、クリエイティブ別の法規制は、パッケージが最も厳しいです。真っ白に近い表現が望まれます。
でも、よくよく考えてください。特にECの場合、パッケージの文言で購入される方は、どれくらいいらっしゃるでしょうか?
通販の場合、ほとんどの顧客は、購入して、商品を受け取って手に取るまで、パッケージをまじまじと見ることがありません。
デザインは、シンプルなものほど、私は良いと思います。
むしろ、販売面で大事なのは、商品名だったりします。
初めて健康食品のOEM製造を行う方の場合、納期を縮めるためのテクニックとしては、
1. 一番最初にパッケージデザインから取り掛かる。まずは商品名。
2. デザインは、場数を踏んだプロに委託する。
3. 各包材の納期を把握し、販売計画に適したものを選ぶ。
4. 事前に東京都の関連法規のページを必ず読む。
5. 二回目以降の生産:時間のかかる包材は常時在庫
のようなものがあります。
効率的なデザインと各包材納期
2のデザインは、うちの協力会社の印刷会社さんに委託するのが最もオススメです。関連法規を意識して、デザインを行ってくれます。化粧箱やラベルの場合、面倒な入稿の手間作業もありません。
3の各包材納期は、ざっくり、(最終のデータ入稿日から)こんな感じです。
ラベル:10~14日
後印刷アルミ袋:10~14日
印刷アルミ袋(エスプリ印刷):45~60日
印刷アルミ袋(グラビア印刷):60~75日
スティック/分包フィルム:50~60日
化粧箱:15~20日 ※箔やPP貼りの仕様だと+数日
本当に急ぐのであれば、後印刷アルミ袋にラベルを貼る仕様が好ましいです。クラフト地の袋などは、人気が高いです。
その他の包材仕様は、錠剤化やカプセリングの工程日数より日数を要します。フィルムに印刷を行う場合、当然ながら、包材の納期に合わせて生産スケジュールを組む必要があります。
すぐに販売を始めるためには
このように納期を縮めるためのテクニックを紹介させていただきましたが、厳しい納期を求められても、半分くらいの会社さんは、1~3ヶ月後の販売開始です・・・残念ながら・・・。
マーケティング(販売)プランから逆算して、すべてのスケジュールを組むことが大事なのです。例えば、以下のようなことも加味する必要があります。
ランディングページ作成:20日以上
ショッピングカートの申し込みとカード決済対応
ロジスティック会社との契約
バーコードの会社番号の取得:3週間くらい
ECで販売するのであれば、あらかじめランディングページの作成を進め、納品されたらすぐに写真撮りして、ダミーで入れてあった写真を本当の写真に差し替えるだけの状態にしておくのが望ましいです。
食品には賞味期限というものが存在します。残りの賞味期限が短くなればなるほど売りにくくなります。そこが化粧品との違いだったりし、注意が必要です。