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妊活系原料 市場動向

植物性葉酸vs合成葉酸

市場が急成長し、現状、頭打ちになりつつあります。
市場が成熟したので、大手さんも参入するタイミングなのですが、大手製薬会社さんが苦戦しています。様子見という状況なのでしょう。

やっぱり、妊活では、葉酸原料は欠かせません。
付加量として葉酸400µg摂取が基本となっています。鉄も一緒に配合されていることも多いです。

また、日本では活性型葉酸(5-メチルテトラヒドロ葉酸)が認可されていないため、体内における活性型葉酸への返還という観点から、植物由来の葉酸が選ばれる市場も存在します。

妊活商材や妊婦商材は、合成品が嫌われるケースがあり、オーガニックの素材が好まれるケースが多々あります。
モノグルタミン酸型葉酸を含む酵母葉酸が天然葉酸と表示できなくなって以降、安い合成系の商材とやや高めの自然派の商材に二極化し始めています。

自然派商品は、合成着色料、保存料、防かび剤、膨張剤、漂白剤など、不使用で当たり前の表示から、食品添加物不使用の商品へとシフトしてきています。消費者も、勉強し始めています。

妊活サプリから妊娠サプリへ

妊活期の商材からスイッチセルして妊娠期の商材へとシフトさせる売り方が増えつつあります。
理由は、妊活期と妊娠期における葉酸と鉄の摂取量が反転するからです。葉酸を減らし、鉄を増やす必要が出てきます。

多くの女性は、妊娠したら400µgの葉酸を摂らなければならないと勘違いしています。妊婦の葉酸の付加量は240µgです。
近年、葉酸の過剰摂取による赤ちゃんへの影響も報告され始め、そういった影響を加味されて葉酸の耐容上限量が900~1000μgへと引き下げられています。

鉄については、妊娠期中期・後期に15mgも付加して摂取する必要が出てきます。妊婦の8割が鉄不足と感じているデータも存在し、妊婦の鉄サプリの需要も高まりつつあります。

一方、市場では葉酸400µgと鉄12mgの製品も見られ、この鉄は妊娠期の量であり、妊娠前の女性にとっては過剰摂取になってしまうような商品も見受けられます。また、鉄の種類によっては、鉄特有のフリーラジカルによって便秘を招くので、妊婦は便秘薬が使いにくいため、注意が必要です。

また、妊活サプリに用いられる原料の中には、必ずしも妊婦にとって良くない原料も存在します。一般食品でも摂取している食品以外の植物抽出物が嫌われることが多々あり、基本、ビタミン・ミネラルだけの商材が選ばれやすいです。

現在、そういった問題に対応するような商品が増えてきているのです。

記事筆者

アンチエイジング・プロ

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