育毛系原料 市場動向
通販向けからAGAクリニック向けへ
育毛系素材は、基本、以下の要素から成り立ちます。
1. 栄養補給
2. 末梢血管の拡張
3. 5αリダクターゼ阻害
4. 抗酸化
この商材は、医薬部外品の育毛剤と(サービス品としても)セットで販売されることが多い商材です。
通販系の商材ではノコギリヤシ・ミレット・葛花などのハーブ系素材が多く、亜鉛高配合が王道となります。
実は、末梢血管の拡張という観点で、増大イメージの強いシトルリンも配合されるケースが増えています。
男性は、性と髪の両方を求めます。
プロペシアのフィナステリドには副作用としてEDや精液量減少が記載されているので、フィナステリドを避ける人が多いのも現状です。髪が生えてモテても、EDになったら本末転倒と考える男性がほとんどです。
そこにサプリニーズを訴求されている会社さんも存在します。
ちなみに、近年では、ノコギリヤシが性欲減退に用いられた事例から、ノコギリヤシも避けられることがあります。
参考文献:
医薬品情報:プロペシア(MSD)
「統合医療」情報発信サイト:ノコギリヤシ 外部サイト
男性向け商品が主流ですが、女性向けの商品もニッチながら市場を伸ばしつつあります。
女性の場合、薄毛の原因は女性ホルモンの低下のため、ホルモン産生強化と鉄が必要になってきます。
近年、通販よりAGAクリニックの方が盛り上がっている感じがします。
クリニック系の商材では、リジンが王道で、加えて発毛の未承認医薬品を真似てパントテン酸とビタミンB1を高配合されることが多いです。
本格的な商品が多く、AGA医薬品と相乗効果が出やすい商品が多いです。
確かに、血流を良くしたり、5αリダクターゼ阻害(脱毛抑制)しても、栄養が足りていなければ、髪は育たないですからね。
中には、薄毛に悩む多くの男性は、食生活も不規則という点に着眼して、青汁形態のアミノ青汁などの商品も存在します。
記事筆者
アンチエイジング・プロ 栗山雄司(博士)