よくあるデザイン上のトラブル:データ入稿上のミス
弊社では、正直、様々なトラブルを経験してきました。一番多いのは、デザイン上のトラブル。
その起こりやすいトラブルの一例を並べていました。
・入稿されたデザインが最新ではなかった。
・ガイドがデザインとして入稿された。
・指定されたバーコード番号と入稿されたバーコードが違った。
・印刷された色がPCの画面の色合いやイメージと異なる。
・アルミ袋のノッチや切り口線の位置が勝手に変更されていた。消えていた。
・入稿後、色数が異なるなど、デザインの作り方でミスが発覚した。※主にフィルム
弊社はillustratorでチェックしているから、多少は未然に防げますが、他社さんはどうしているんだろう?と思うこともあります。
デザイン完全入稿の怖いところです。
デザイン入稿は、そういったリスクも孕んでいるのです。
そのため、弊社の顧客は、弊社協力会社の印刷会社のデザイナーにデザインを依頼することが非常に多いです。
事例1:色合いのトラブル
色に関しては、カラーチップで必ず指定してもらっていますが、それでも、微妙な色合いでデザイナーさんからクレームが届くことがあります。最近、弊社では、カラーチップを買って、色を選んでもらうことも行っています。
それでも、微妙なニュアンスの違いで、トラブルを生じる可能性もあるのです。
いろいろな包材デザインの中でも、結構な頻度で起こるのは、グラビア印刷のフィルムデザインのトラブルです。
Webのデザイナーさんや紙系のデザイナーさんがトラブルを起こします。どうしても、表示されたまま印刷されると思われるからです。
グラビア印刷は、紙とは異なる特別な印刷方法で刷られます。簡単に言うと、版画に近い印刷方法です。
微妙にズレてしまう問題点も有しており、白抜き文字が入っているような複雑な版を重ねると、微妙なズレで何らかの色が薄っすら出てきてしまいます。そういったことが起こらないようなデザインを行う必要があります。
また、デザインに透過やグラデーションを利用すると、思った通りの色が出ないことがあります。グラデーションが荒かったり、想定より色が透過しなかったなど。
事例2:雛形変更のトラブル
最近のトラブルの事例ですが、顧客が利用したデザイナーさんが印刷アルミ袋のノッチの位置や切り口線を勝手に変更していて、印刷後に発覚したことがありました。
弊社では、同じトラブルを繰り返さないよう、改良版の雛形を作成しました。
また、デザインなのか?ガイドが残っているだけか?の判別がつきにくいケースもあたっりします。
そういったケースに限って、印刷後に発覚するものです・・・。
トラブル防止のために
どんなにトラブルを避けようとしても、トラブルが生じてしまうのがデザインです。
想定外のことが起こり得ます。
弊社がデザイナーと直接やり取りを行っていない場合、特にトラブル率も上がります。
それでも、少しでもトラブルが減らせるよう、努力していきたいと思います。それが我々管理している人間の役割だと考えています。
色に関して厳しい顧客に対しては、印刷立ち合いに行っていただいております。
雛形も、変更されないような工夫を施しています。
入稿規定を細かく示すようにしています。
弊社では、日々努力しております。これからも努力を続けていくでしょう。