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レスベラトロール

レスベラトロールとは、赤ワイン用ブドウの黒ブドウ、赤ブドウ果皮・葉やピーナツの皮に多い強力なポリフェノールの1つです。強い抗酸化作用を有します。

また、植物自身が生成する防御物質、フィトアレキシンでもあります。植物は、害虫等を忌避するためにレスベラトロールを作っていると言われています。

アンチエイジング原料として、日本国内に限らず、サプリメント先進国アメリカでもたくさん商品化されています。近年は、中国市場でも人気です。

期待される効果

長寿/アンチエイジング

生物の寿命が延びるとされる遺伝子「サーチュイン遺伝子」についてNHK(2011年6月12日)で放送され、レスベラトロールは、長寿ポリフェノールや美魔女ポリフェノールとして一気に知られるようになりました。
サーチュイン遺伝子は、長寿遺伝子または長生き遺伝子とも呼ばれる遺伝子です。
ハーバド大学デビット・シンクレアの研究チームであるHowitzらは、2003年、レスベラトロールによってテロメアDNAの寿命を延ばすことを発表し、一気にレスベラトロールの注目度が高まりました。

Howitz KT, Bitterman KJ, Cohen HY, Lamming DW, Lavu S, Wood JG, Zipkin RE, Chung P, Kisielewski A, Zhang LL, Scherer B, Sinclair DA. Small molecule activators of sirtuins extend Saccharomyces cerevisiae lifespan. Nature. 2003; 425(6954): 191-6.

また、同研究チームが高カロリー摂取を続けるマウスにレスベラトロールを投与すると長寿遺伝子であるサーチュイン遺伝子が活性化され、短命化するはずのマウスが短命化しなかったという論文を発表がなされ、レスベラトロールという成分が大注目を浴びるようになってのです。

レスベラトロールのマウス実験

Baur JA, Pearson KJ, Price NL, Jamieson HA, Lerin C, Kalra A, Prabhu VV, Allard JS, Lopez-Lluch G, Lewis K, Pistell PJ, Poosala S, Becker KG, Boss O, Gwinn D, Wang M, Ramaswamy S, Fishbein KW, Spencer RG, Lakatta EG, Le Couteur D, Shaw RJ, Navas P, Puigserver P, Ingram DK, de Cabo R, Sinclair DA. Resveratrol improves health and survival of mice on a high-calorie diet. Nature. 2006; 444(7117): 337-42.

サーチュイン遺伝子は、カロリー制限を行うことでも活性化することが知られており、Colmanら(2009年)の研究で、20年ほど飼われているサル(アカゲザル)で実験したところ、カロリーを30%制限したサルのサーチュイン遺伝子が活性化し、見た目も毛ヅヤが良くて肌もハリがあり、とても元気でした。
この遺伝子が活性化すると寿命が20~30%延びることが確認されています。

Colman RJ, Anderson RM, Johnson SC, Kastman EK, Kosmatka KJ, Beasley TM, Allison DB, Cruzen C, Simmons HA, Kemnitz JW, Weindruch R. Caloric restriction delays disease onset and mortality in rhesus monkeys. Science. 2009: 325(5937): 201-4.

このようにカロリー制限で認められたサーチュイン遺伝子の活性化ですが、レスベラトロールの摂取でも活性化することが報告されています。

これが「長生きポリフェノール/長寿ポリフェノール」と呼ばれる所以となりました。
最近では、サーチュインが活性化して老化を遅延させることから「美魔女ポリフェノール」とも呼ばれ始めています。

他にも、下記のような様々な報告がされています。

  • 抗がん作用
  • 糖尿病の予防
  • 動脈硬化系疾患の予防
  • 認知症の予防

まさに、レスベラトロールは、トータルアンチエイジング素材とも言えるような素材なのです。

引用文献

Potter GA et al., The cancer preventative agent resveratrol is converted to the anticancer agent piceatannol by the cytochrome P450 enzyme CYP1B1. British Journal of Cancer 2002; 86, 774-778.
Brasnyó P, Molnár GA, Mohás M, Markó L, Laczy B, Cseh J, Mikolás E, Szijártó IA, Mérei A, Halmai R, Mészáros LG, Sümegi B, Wittmann I. Resveratrol improves insulin sensitivity, reduces oxidative stress and activates the Akt pathway in type 2 diabetic patients. Br J Nutr. 2011; 106(3): 383-9.
Tomé-Carneiro J, Gonzálvez M, Larrosa M, Yáñez-Gascón MJ, García-Almagro FJ, Ruiz-Ros JA, García-Conesa MT, Tomás-Barberán FA, Espín JC. One-year consumption of a grape nutraceutical containing resveratrol improves the inflammatory and fibrinolytic status of patients in primary prevention of cardiovascular disease. Am J Cardiol. 2012; 110(3): 356-63.
Witte AV, Kerti L, Margulies DS, Flöel A. Effects of resveratrol on memory performance, hippocampal functional connectivity, and glucose metabolism in healthy older adults. J Neurosci. 2014;34(23):7862-70.

記事筆者

アンチエイジング・プロ

How to Use

  • 錠剤(タブレット)
  • ハードカプセル
  • ソフトカプセル
  • 顆粒
  • ドリンク
  • ゼリー

1日あたりの摂取目安量

5~30mg

レスベラトロールは、高用量で摂取するより、低用量で摂取する方が好ましいという動向が強くなっています。
また、レスベラトロールは、女性ホルモン様作用も有するため、海外では30mg以上での摂取を避けるべきという見解も出されています。

オススメ原料

弊社では、自信を持って、赤ワイン由来レスベラトロールでシェアN0.1の弊社自社原料である「赤ワインエキスR5」をオススメしております。
赤ワインエキスには、発酵ポリフェノール:OPCを始めとした、レスベラトロール以外の成分も豊富に含まれるからです。
また、2つの特許や原料でのヒト臨床試験を有し、クリエイティブ素材もそろっております。

それ以外のレスベラトロール原料も取り扱っておりますが、原則、OEMでのみの供給になります。
その点は、ご理解くださいませ。

なお、類似原料や並行輸入原料は、弊社の特許に抵触する恐れがあります。特に、赤ワイン(発酵された)から抽出し、カラム分離で精製された原料です。ご注意くださいませ。

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