商品名の決め方と商標チェック
弊社のような仕事を行っていると、度々、ネーミングにも関わることがあります。
一方、製造者側は、販売教唆などの関係上、グレーゾーンを攻めることができない立場にあるため、以下のようなフローとポイントを示させていただいております。
1. 商品名の考案
まずは、5~10個の商品名を考えます。
ネイミングのポイント
覚えてもらいやすい
商品の本質が伝わる
長過ぎない
ターゲット層にマッチしている
当然、どんな名前でも良いわけではなく、薬機法に注意が必要です。
体の部位や病名などはNGです。
ネイミングを行う前に、東京都の薬機法のページ(違反事例など)を読んでいただいた方が良いでしょう。
ちなみに、ターゲット層にマッチしているというのは、例えば、ギャル向けの商品で漢字の商品名は、マッチしていない事例です。
販売する相手を想定してネイミングを行う必要があります。
2. 商標のチェック
次に、商標のチェックは、きちんと行っておく必要があります。
後からのトラブル防止のためです。
>> 特許庁の特許情報プラットホーム
※最初は「特許・実用新案を探す」になっています。スクロールして「商標を探す」から検索してください。
土壇場で、その商品名が使えないことが発覚することもあるので、早い段階でチェックしておきましょう。
全く同じでなくても、以下のような類似があればNGです。
外観類似:見た目が似ている 例)漢字の字ズラなど
称呼類似:呼び名が似ている
観念類似:商標のイメージが似ている
私も判断がつかないこともあります。なかなか難しいですが、参考にしていただければと思います。
3. 薬機法の最終確認
明らかにNGでないという自信がない場合やグレーゾーンを攻めている場合は、必ず消費者庁など行政に確認を行う必要があります。
行政の担当者の名前、問い合わせ日時と時間など記録を残しておくと良いでしょう。
ただし、過去はOKでも今はNGなど、行政の指針も変化するので、そこが怖いところです。
まぁ、行政は、基本、OKという明確な回答を出すことが少ないですが、明らかにNGでないもの以外、かなり厳しめの見解をされることは覚悟しておいた方が良いです。
商品名は、当然、売上にも影響してくるものです。
是非、後世に残る、良いネイミングを行っていただければと思います。