そもそも、OEM製造って何? メリットとデメリット
OEM製造とは、我々(受託会社)がお客様(販売会社;依頼会社)の商品の製造・供給するものです。健康食品の場合、主にオリジナルの商品設計・デザインで、依頼者のお客様の好きなように作られます。
なので、基本、返品できません。
さて、多くのお客様は、なぜ、OME製造をなされるのでしょう?
1. 完全オリジナルの商品設計で販売したいため
2. 利益率の改善
3. 販売価格の改善
4. たくさん売るため
販売会社さんの中には最初からOEM製造をなされる方もいらっしゃいますが、OEM製造の前に、卸商品を購入されて販売されているケースは少なくありません。
卸商品の販売は、納入価格が定価の40~60%に設定されているケースが多いです。その代わり、ケース単位や数個単位など、小ロットで購入できるというメリットがあります。
一方、OEM製造の商品であると、商品を作る販売者さんが製造の最小ロットで在庫リスクを負うことになります。デメリットでもあります。
この最小ロットは、各OEM会社さんで異なります。
1000個という会社さんもあれば、2000個という会社さんもあります。弊社は、一定の条件(主に高額商品)の制限付きで500~635個くらいから供給しています。クリニックさんの場合、きちんと販売しいただければ、1店舗でも1年で売り切れる数量です。
まぁ、この最小ロットは、どのように設定されるかは、別の記事で詳しくご紹介いたします。
こういったOEM製造商品は、好きな販売価格設定ができるため、原価率も好きに設定できるので、既存で販売している商品の利益幅をもう少し大きくしたいという要望から製造されるケースも多いです。
また逆に、既存販売している商品では、販売価格が高いため、利益率は維持しつつ販売価格を下げて、たくさん販売したいという要望からも、OEM製造にチャレンジされています。
まぁ、いろいろなケースがあります。
OEM製造はメリットばかりではない
オリジナル商品設計になると、商品設計の責任は、販売会社が基本的に負い、受託会社の提案の度合いやトラブルの原因によって変わってきます。そのため、そこそこの販売会社さんは、PL保険(生産物賠償責任保険)に入られます。
販売会社さんは、卸商品と異なり、OEM製造された商品の設計に対するリスクはゼロではありません。そこは、利益率が高くなる分のリスクです。
ちなみに、受託会社は、リコール特約の付いたPL保険に入らないと意味がありません。
我々の役目(サポート)
意外に、商品設計にこだわれる方は少ないです。こだわられるのは、信用で商売されている医師や薬剤師くらいです。
ほとんどのお客さまは、とにかく売れるものが欲しいという要望です。
それは、当然です。
一方、商品設計が自由にできるということは、売れない商品設計になるリスクもはらんでいます。正直、この商品設計じゃあ、売れんだろ!?と思う商品も見かけたりします・・・。
どんな商品が売れるか、みなさん、悩まれています。
(でも、大事なのは、一時的に売れることより、長く売れ続けて勝ち残ること。)
そこをサポートするのが、弊社の一番の役目だと考えています。売れている商品を生のデータで把握していたり、売れるセオリーを実務の中で学んでいる我々に頼ってもらうべきところだったりすると思います。
また、短絡的に、売れている商品(実は売れていそうに見える商品)をコピーして商品を作ろうとされる方も少なくありません。儲かれば良いだけで、全くこだわりがない方々です。
※露出が多く売れているように見えていても、実際に売れているとは限りません!
売れている商品をコピーして成功するためには、先発商品より高い商品力の商品を作らなければならないですし、より広告費も必要になります。加えて、売れている商品の市場を奪うだけで、実際、市場を創出していないケースもあり、単に広告費用対効果が下がっただけで、誰も儲からないという結末に至ることも多々あります。
そして、同じようなことを考える方々もたくさんいるということを認識する必要があります。
ざっくりと書きなぐるようにOEM製造を説明いたしましたが、メリットデメリットもあることは、しっかり理解した上で、検討いただければと思っております。