プロテオグリカンとグリコサミノグリカン
当社アンチエイジング・プロが原料販売や健康食品のOEMで配合されるプロテオグリカンを含有している「SCPコンプレックス-LS」という機能性原料があります。
プロテオグリカンは、コアタンパク質にグリコサミノグリカン(ムコ多糖)が結びついた糖タンパク質の総称です。
グリコサミノグリカンは、アミノ糖とウロン酸もしくはガラクトースが繰り返し結合された構造をしています。
あまり聞きなれない名前ですが、ヒアルロン酸、コンドロイド硫酸は、このグリコサミノグリカンの種類になります。
たとえば、ヒアルロン酸は、アミノ糖のN-アセチルグルコサミンと、ウロン酸のグルクロン酸が結合した構造を繰り返して構成されています。
コンドロイド硫酸は、アミノ糖のN-アセチルガラクトサミンとウロン酸のグルクロン酸が結合した構造を繰り返して構成されています。
コンドロイド硫酸は、コアタンパク質と結合して、軟骨などのプロテオグリカンとして存在しています。
ヒアルロン酸は、コアタンパク質とは結合せずに、単独で存在しています。
グリコサミノグリカンであるコンドロイド硫酸が結びついたプロテオグリカンやヒアルロン酸は、水分を豊富に保持するので、肌の保水や関節のクッションとして、アンチエイジングには必要な成分です。
N-アセチルグルコサミンがグルコサミンよりお薦めの理由について
グルコサミンの健康食品がたくさん市場に出回っていますが、N-アセチルグルコサミンと何が違うのでしょうか?
グルコサミンの化学式は、C6H13NO5で、N-アセチルグルコサミンはC8H15NO6で、構成が若干違います。
グルコサミンのアミノ基がアセチル化されたのが、N-アセチルグルコサミンです。
これだとわかりずらいので、身体との関係で説明します。
たとえば、ヒアルロン酸の主成分はグルコサミンではなく、N-アセチルグルコサミンです。
では、グルコサミンを摂取しても意味が無いのか?と思われるかもしれませんが、
グルコサミンは体内でN-アセチルグルコサミンに変換された後に、ヒアルロン酸などに利用されるので意味はあります。
ただし、変換される余分な処理が一つ入ってしまいます。
これによって、利用される割合がグルコサミンとN-アセチルグルコサミンを摂取した場合で、3倍の差が生まれるのです。
もちろん、そのままのN-アセチルグルコサミンの方が利用される割合が高いです。
ヒアルロン酸を摂取しても、消化分解があるので、3倍の差が出てしまうようです。
これから健康食品の製造を考えている方は、これを踏まえて原料を選んでみてください。