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プロテオグリカン 蛋白聚糖(機)

プロテオグリカン

プロテオグリカンとは、お肌や関節に含まれる保水成分です。
コラーゲン・ヒアルロン酸・エラスチンなどと一緒に存在しています。現在、主に氷頭(ヒズ)と呼ばれる鮭の鼻軟骨から抽出されています。

細胞外マトリックスをご存知ですが?

細胞と細胞の間を満たして、身体の組織を支えているのが細胞外マトリックスです。細胞の増殖・分化・形質発現の制御にも重要な役割を果たしています。
生体中の細胞外マトリクスは水を多く含むゲル状の状態で、保湿や緩衝剤としての役割も担っています。

お肌にいいと言われる、コラーゲン、ヒアルロン酸は、この細胞外マトリックスの主な成分です。
そして第三の生体成分として「プロテオグリカン」が含まれています。
また、関節では、軟骨にも含まれています。

プロテオグリカンの歴史

鮭の鼻軟骨部分を「氷頭(ひず)」と言いますが、その氷頭を酢で絞め、昔から北海道や東北地方では「氷頭なます」として長年お正月などに食されてきました。
年間100トン以上も消費されていた地域食材でもあります。

実は、鮭鼻軟骨の有効成分の1つであるプロテオグリカンは、弘前大学で開発された製法(2001年)では、食酢が用いられており、この氷頭なますからヒントが得られたとされています。
それによって、低コストかつ高純度の条件でプロテオグリカンの大量生産が可能となりました。
その後、釧路根室圏産業技術振興センターのグループによって、より変性していない状態(非変性)での抽出が可能になるなど、年々、技術革新が進んでいます。この釧路のグループの研究は、米国での特許取得や、ものづくり日本大賞・内閣総理大臣賞が受賞などにつながったりもしています。
※本原料を製造する株式会社リナイスの中野氏と鳴海氏は、釧路根室圏産業技術振興センターの出身であり、鳴海氏は、米国特許に発明者の一人として名を連ねております。

このような革新的な製造方法が開発され、それを機に、プロテオグリカンの機能性に関する研究も盛んに行われるようになりました。

プロテオグリカンとコンドロイチンの違い

プロテオグリカンは、上の図のように、コアタンパク質に羽根状のグリコサミノグリカン(主にコンドロイチン硫酸)が複数くっ付いたものです。
分子量が非常に大きく、コアタンパク質の両末端に様々な活性を持っているのが特徴です。
一般的なコンドロイチンとは、このプロテオグリカンが分解し、コンドロイチン硫酸単体として存在するものです。この場合、コアタンパク質の活性は失われています。

分子量にも違いがあり、コンドロイチン硫酸の分子量が60~70k(6~7万)ダルトンであるのに対し、切れていない鮭鼻軟骨のプロテオグリカンであれば1200k(120万)ダルトンくらいの分子量です。
プロテオグリカンの方が約20倍大きいです。

プロテオグリカンに期待できる効果


関節痛の改善

プロテオグリカンとコンドロイチンでは、働く場所も機能も異なります。
コンドロイチンは、小腸の絨毛で吸収され、軟骨や肌の原料として機能を果たします。

一方、プロテオグリカンは、分子量が大きすぎるため小腸の絨毛で吸収されません。小腸のM細胞から取り込まれバイエル板で様々な働きをすることがわかり始めています。近年、感染症、アレルギー、炎症性腸疾患、自己免疫疾患などの予防及び治療に粘膜免疫システムが重要な役割を果たしていることが認識され、注目されています。

自己免疫疾患の主な疾患である変形性膝関節症に対するヒト臨床試験も実施されており、複数の報告で有効性が示されています。

現在、関節痛に対しての機能性表示食品も数多く販売され始めています

引用文献

Salmon proteoglycan suppresses progression of mouse experimental autoimmune encephalomyelitis via regulation of Th17 and Foxp3(+) regulatory T cells. Life Sci. 2012; 17;91(25-26): 1263-9.
Attenuation of collagen-induced arthritis in mice by salmon proteoglycan. Biomed Res Int. 2014; 2014: 406453.
Ingestion of Salmon Nasal Cartilage-Derived Proteoglycan Improves Skin Condition A Randomized, Double-Blind, Controlled Study. Immun., Endoc. & Metab. Agents in Med. Chem., 2015; 15: 160-167.
鮭鼻軟骨由来プロテオグリカン含有食品の膝関節への有効性試験:ランダム化プラセボ対照二重盲検並行群間比較試験 薬理と治療 2017; 45(11): 1795-1808

肌機能の改善

プロテオグリカンは、経口摂取により炎症性サイトカインを抑制し、美容効果がもたらされることも報告されています。
ハリなどの肌コンディションやシミに対するデータが示されています。

なお、プロテオグリカンは、美容効果の方が一般消費者による認知度が高いです。
その理由は、プロテオグリカンは、化粧品原料としても優秀であり、多くの化粧品に利用されています。我々が実施した抗シワ試験(日本香粧品学会の抗シワ試験ガイドラインに準拠)でも、有効性が示されと選り、プロテオグリカンを0.3%含有した原液化粧品で抗シワの機能性を謳うことが可能です。

引用文献

Ingestion of Salmon Nasal Cartilage-Derived Proteoglycan Improves Skin Condition A Randomized, Double-Blind, Controlled Study. Immun., Endoc. & Metab. Agents in Med. Chem. 2015; 15: 160-167.

記事筆者

アンチエイジング・プロ

How to Use

ハードカプセル
錠剤
顆粒
ソフトカプセル△→加水分解による減衰の可能性あり

剤形は、ハードカプセル推奨です。
ソフトカプセルやドリンクは、加水分解してしまい、単なるコンドロイチンになってしまう可能性が高いです。

1日あたりの推奨摂取量

プロテオグリカンとして5~15㎎

オススメ原料

アンチエイジング・プロがオススメするプロテオグリカンは国産のサケの鼻軟骨から抽出された原料:SCPコンプレックス-LSプロテオグリカン-LSです。非変性Ⅱ型コラーゲンとプロテオグリカンの両含有量のコスパで選ぶならSCPコンプレックス-LS、プロテオグリカンの含有量(業界最高濃度)で選ぶならプロテオグリカン-LSです。

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