的確に伝えれる商品設計の依頼方法
さて、具体的に商品設計の依頼を行う局面になった時、どんな情報を盛り込んで依頼を行えば良いのでしょう?
ぶっちゃけ、弊社のOEM問い合わせフォームの内容です。
具体的な剤形や商品概要などは、他の記事と重複するので、省略するとし、以下のような情報を弊社では求めます。
1. 一番売りたいターゲット像 年齢性別、その他家庭環境など
より具体化していた方がマーケティングを加味した商品設計が行いやすいです。
例えば、20代女性と40代女性では、プラセンタとコラーゲンに対する認知度や好みも異なってきます。また、年代によって、素材へのこだわり方も異なります。よりターゲットにマッチした原料選定が必要になってきますので、この情報は重要です。
2. 商品の位置付け、販路や売り方
弊社の場合、大半の顧客は、最初の1品目のOEM製造であるため、集客を行う窓口商品が多いはずです。クロスセルやアップセルは、既存で商品をお持ちの顧客に限定されるはずです。
この位置付けと売り方によって、商品設計は異なってきます。例えば、アウトバウンドでクロスセル・アップセル商品であれば、絶対的に引き上がる条件などが存在します。したがって、どういった位置付けの商品を作りたいかも商品設計にとって、とても重要な情報なのです。
販路や売り方については、私の場合、具体的なプランがしっかりしているほど、適当な商品設計がイメージできます。
なので、私は、ケースバイケースですが、広告媒体の種類(電波媒体・紙媒体・テレマーケティング・リスティング・アフィリエイト・コンテンツ型マーケティング・アドネットなど)やロジ利用の予定までインタビューすることもあります。
3. イメージしている競合商品
実は、OEM初心者が作りたい商品を最も的確に伝えることができる情報です。
コメントで、イメージしている商品に加えて、どういった差別化ポイントが欲しいかなどの情報があると、より的確に伝わります。
ちなみに、その商品と全く同じという依頼では、勝てません。勝つための依頼をきちんと行う必要があります。
4. 希望価格
希望商品価格(上代)
供給価格(下代) :希望ロット時・最少ロット時 円/本、経済ロット時(将来) 円/本
弊社らしいと言えば、弊社らしいです。
この価格の情報を書いてもらうことによって、どれだけ現実的なマーケティングプランがあるかがわかります。
原価率の考え方も、どういった認識で持っているかもわかります。
初心者の顧客は、原価率を高めに設定してくるケースが多く、化粧品しか経験のない顧客は、かなり低めの原価率を設定するケースが多いなど、いろいろな特徴があります。
あと、いやらしい話、どれくらいリアルな商品開発の現場を理解されているかも、原価率や最小ロットと経済ロットの価格差などの情報から、顧客のレベルを判断させていただいております。
それによって、サポートの必要性の度合いも異なってきますから・・・。
是非、OEM製造を依頼される際、上記の点を参考にしていただければ幸いです。