どの生産ロットでマーケティングプランを練る?
よくある失敗。最小ロットの価格でマーケティングプランを作ろうとされるケース。
ところで、弊社の問い合わせフォームにある経済ロットって、どれくらいの数量を指すのでしょう?
まず、最小ロットは、かなり割高になっているケースが高いです。最小ロットが小さければ小さいほど、割高になっているでしょう。
その割高な原価からマーケティングプランを立てると、適正原価率でプランが組まれず、販売価格も割高になってしまい、必ずと言って良いほど販売者さんは失敗されます。
近年、小ロット対応されるOEM会社さんが増えたので、このような致命的なミスが起こりやすくなっています。
また、広告代理店さんに多いのは、経済ロットの見積もりを(あえて?)取らず、最小ロットから推算によって現実とズレている希望的観測の原価率を事業計画に当てはめられるケース。事業計画では黒字になっても、実際は、いつまで経っても赤字です。
決して、最小ロットでマーケティングプランを立ててはいけない!のです。
基本、発注できるかは別として、一時販売目標でもある経済ロットでのマーケティングプランを立てるべきなのです。
次に、このマーケティングプランを練るロットについてですが、OEM会社さんの価格の付け方の特性にも大きく影響するため、ケースバイケースの部分もあることは、前提として述べておく必要があります。
例えば、最小ロットですが、弊社のように1000個未満の会社もあれば、3000個からという大手OEM会社さんもあります。また、弊社のように、経済ロットは数千個だが1万個を超えても安くなりにくい価格をつける特性の会社さんもあれば、1万個を超えても量が増えれば安くなり続ける会社さんも存在します。
まぁ、過去、@1600円くらいの下代の商品を15万個で受注した際のパートナーOEM会社さんの価格は、ここまで勝負するんだぁとびっくりしたこともあります。私が担当した原料供給額だけで、1億円くらいありましたから・・・逆算すると、ざっくりとした利益率も算出できました。
こういった大きなケースはさておき、一般的には、経済ロットの想定として、5000~6000個くらいのコストでマーケティングプランを構築すると良いでしょう。
特に通販ビジネスは、これくらいのボリュームでの展開にならないと、事業が行き詰まてしまいます。一つの目標として、5000人以上のアクティブ顧客+3万人以上の休眠顧客の状況まで(赤字を出してでも)集客することです。そして、クロスセル・アップセル商品を用いて顧客単価を高めつつ休眠顧客の掘り起こしも行っていくことで、ようやく黒字化が見えてくるのが通販ビジネスの特徴だったりもします。
決して甘くはないです。
なので、通販は通販でもネット通販では、顧客離脱も激しくクロスセルも行いにくいのでアクティブ顧客を如何に短期間で獲得するかが重要になってきます。
近年は、模倣品が出回る前(;広告費用対効果が下がる前)に決着を付けなければならない局面も出てきており、瞬発性も求められるのが近年のネット通販だったりもします。
かつ、そういった採算性の合う商品を定期的に生み出していかなければいかないのが大変な部分だったりします。
是非、こういった現実を踏まえた上で、適切なマーケティングプランを立てていただければと思います。