ニーズが高いクリエイティブNG表現例
よくパッケージ表示段階で起こるトラブル。想定していたクリエイティブ表現がパッケージでできないケース。
薬機法で問題なることは少ないのですが、景品表示法や健康増進法で問題になることが多いです。
このNG表現例に関しては、商品を設計する前・問い合わせ前に知っておいてもらいたいです。
1. 天然
天然とは、一般的に生鮮食品でしか用いることができない表現であり、サプリメントなどは、加工が施されている加工食品である段階で、天然とは謳えません。
ただし、植物由来であれば、植物性などの表現が可能です。
天然の表現は、ランディングページで表現している会社さんも存在しますが、ここ最近、ドンドン指導を受けて表現されなくなっています。天然葉酸という表現も、ここ最近、合成葉酸を酵母に含浸させて製造されるため、行われなくなりました。
天然志向という表現は、使われることがあります。一方、食品添加物を無添加などにしないと、嘘っぽいという現状もあります。
2. オーガニック/有機/無農薬
オーガニック/有機/無農薬の表現は、原則、商品として有機JAS認証を取得していないと謳えません。有機JASが取得された原料を使用していれば、配合率を明記するなど、条件付きで表示は可能です。ただし、商品でも原料でも、海外のオーガニック認証では、謳えません。
自生している原料や海外のオーガニック認証を取得してる原料は、「農薬を使用しないで栽培した●●」という表現までは可能です。
農薬を使用していなくても、飛散したりして農薬に汚染されるケースもあります。そこが線引きされているのです。
3. 無添加/添加物フリー
無添加とは、表現できますが、何が無添加かなのかの表示が必要です。食品添加物フリー、合成着色料・香料・保存料フリーなど、商品設計によって可能な表現が変わってきます。
ビタミンやアミノ酸は、基本、食品添加物となります。
サプリメント形状の場合、基本、保存料は、配合されませんが、ビタミンCやビタミンEは、酸化防止剤としても使用されるので、厳密には保存料フリーとは言いにくいです。
また、食品添加物の原料には、キャリーオーバーとして保存料が使用されている場合もあるため、注意が必要です。
ちなみに、弊社では、食品添加物フリー以外、無添加や添加物フリーの表示は推奨しておりません。
4. マルチビタミン/マルチミネラル
マルチと表現すると、原則として、栄養摂取基準に定められているビタミン/ミネラルのすべてを表記する必要がございます。また、○種のビタミン/ミネラルと協調表記した場合、健康増進法上、強調表記している○種類すべての含有量表記が必須です。
規格化されていないけど、分析例がある原料を用いた場合、ビタミン・ミネラルなどの表示を希望されるケースが多いです。一方、商品で分析を実施した上でしか含有量表記ができません。
なお、ビタミンは、減衰を加味して2年後の含有量で配合する必要があるため、ご注意ください。
今回は、多い事例をご紹介させていただきました。
基本、ランディングページなどで表現されている内容がパッケージ表記できる訳ではありません。理由は、パッケージ表示の表現が最も厳しく、販売者だけでなく製造者まで責任が及ぶためです。
その点は、ご理解の程、m(_ _)m 何卒よろしくお願い申し上げます。