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最新研究紹介

ビタミンB6高配合の葉酸サプリメントのつわり軽減作用

2018年11月9日(金)

妊娠初期における1日25mgのビタミンB6(ピリドキシン塩酸塩30mg)と400μgの葉酸投与は、吐き気などのつわりの症状を軽減効果が報告されました。非常に興味深い報告です。

ビタミンB6高配合の葉酸サプリメントのつわり軽減作用
《第59回日本母性衛生学会学術集会》で発表
雪印ビーンスターク

商品設計上、非常に参考になる試験報告なのですが、弊社の栗山が記事でも指摘している通り、妊活時は、400µgの葉酸付加で問題ないのですが、妊娠期に入ると付加量は240µgまで減ってしまいます。

多くの女性が勘違いしている葉酸の摂取量

妊娠初期なので、まだ良いのだが・・・
この400µgというのは、どこが設定したのかな?
と疑問に思っちゃいます。

妊娠期中期・後期の葉酸の高用量摂取は、注意が必要です。
葉酸は、妊活期と妊娠期のサプリとしての摂取量(;付加量)の違いをきちんと認識して摂取が必要です。

何れにしても、今後の商品設計に活かしていければと思います。

>>レモン果皮由来葉酸

【研究概要】
○目的
 ビタミンB6の高用量投与は、つわりの吐き気を軽減する作用が諸外国で報告されているが、本邦でのつわり対策としては一般的ではない。本研究では、日本人の妊婦を対象に、サプリメント形態で摂取させてその効果を確認した。

○方法
 妊娠5~11週の妊婦を対象に、書面による同意を得て、1群22名の介入試験を実施した。被験者には1錠当たりビタミンB6を8.3mg、葉酸を133μg配合したサプリメントを、朝昼晩に1錠ずつ5日間摂取させた。その後に、4日間の後観察期間を設定した。吐き気と食欲はVAS法※3で、そのほかに嘔吐回数、食事回数などを毎日記録させた。
 以上の試験計画は、社外弁護士と産婦人科医を含む倫理委員会で承認された。

○結果
 試験を完了した被験者は20名であり、その20名を解析対象とした。被験者は平均29±5歳、在胎週数8±2週で、被験者の当該サプリメントの平均摂取率は97±5%であった。吐き気は20名中14名で改善が認められ、摂取4日目と5日目に摂取前と比較して有意な改善が認められた。食欲は5日目に改善傾向が認められた。嘔吐回数は、摂取前から嘔吐のあった8名中5名で減少した。食事回数には有意な変動は認められなかった。また、試験中に有害事象は認められなかった。

○考察
 妊娠初期における1日25mgのビタミンB6(ピリドキシン塩酸塩30mg)と400μgの葉酸投与は、吐き気などのつわりの症状を軽減する有効な方法であると考えられる。

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