勝ち残る商品作りマニュアルQ4A
競合商品と同じ強みで勝負される方の商品開発
この選択肢は、簡単に言うと、類似商品の商品戦略になります。
堅いけど、大きな失敗も起きにくい方法。
一方、販売力勝負にもなりやすいため、注意が必要。どうしても、競合商品より高原価での勝負が強いられやすいです。
その点は、肝に銘じておいてください。
具体的な、商品設計について、紹介して参ります。
フック素材/メイン素材の設定
まず、Q1で選択した競合商品のフック(Q2で選択した:最も消費者から支持されているだろうもの)が競合商品の同等以上であることが必須条件です。
ここで、先述の質問内容である競合分析結果が必要になってきます。
全く同じ条件であれば、コストだけの勝負になってしまいます。
また、通販の場合、こういった類似商品戦略(2番手戦略)だと、先発商品と争うことになるため、どうしても後発の方が広告費用対効果が下がってしまうでしょう。
その点が理解できていないと、単なる模倣品で勝負してしまい、いつまで経っても黒字化しないという結果に至りやすいです。
その条件下で勝っていくためには、最低限、フックが同等以上である必要があるのです。そして、その時、問われるのがフックとなる原料の量で勝負するか?質で勝負するか?です。
例えば、デンマーク産のプラセンタの商品を競合商品とした場合、フックになるのは、当然、プラセンタの量だったりします。
これを国産のSPF豚プラセンタに変更するのも一手です。
一方、胎盤換算量だけで勝負すると、コストが上がり過ぎて勝負にならない場合もあるので、別の質の指標で勝負することも検討する必要があります。
必ずしも、相手の土俵で勝負する必要はありません!
近年は、成熟した市場の商品群ほど、科学的な根拠がある差別化ポイントが求められます。
その際、Q3の競合商品ウィークポイントも考えながら、フック素材を検討していきましょう。
なお、ターゲット層は、基本、競合商品と同じような商品になってくるでしょう。
確認のためにも、一度、まとめておくと良いです。
1. 性別
2. 年齢
3. 家庭環境、所得層など
少々ズラすことも可能です。違いを明白にしておき、設計に反映することが重要です。
参考:フックについて
>> まずキャッチのフックを考えろ!
副材による差別化戦略
次に、差別化を目的とした副材の選定です。
フックは同等なら、副材で差別化するしかありません!
数のクリエイティブをさらに多いものにするのは、常套手段です。ただし、原料には、最小梱包サイズというものも存在し、景品表示法でも突っ込まれやすい部分でもあるので、ほどほどにしておく必要があります。
副材でも、量と質のクリエイティブの両方が訴求できるような強い素材を選定し、徹底的に差別化するというのも戦略の1つです。
差別化ポイントは多くかつ強いほど良いです。
ただし、ここは、無駄にコスト高にならないようにもしなければなりません。
クリエイティブ検証
ここまで来ると、作ろうとしている商品のクリエイティブ(LPなど)がイメージでき始めると思います。
その時、消費者が選んでくれるかを、検証してみてください。
この時点で、選ばれなければ、負けが確定してしまいます。
ダメなら、設計自信を最初から見直す必要があるのです!
決して負け確定で進んではいけません!
この商品戦略の場合、競合商品と比べて、どれくらい強い商品であるかが勝負です。フックとなる原料仕入れの重要度も高いです。
意外に、原料の情報量も重要になってきます。
どうしても原料戦略がキーとなります。
フックの原料メーカーと関わり合いも、非常に重要だったりします。多くの通販勝ち組は、原料メーカーとの関わり合いが非常に強いです。原料メーカーを味方につけつつ、どこまで原料メーカーと二人三脚で商品を売っていけるかも重要です。それは、弊社が原料メーカーがでもあるため、わかることだと思います。
まぁ、その時、選定する原料メーカーも大事になってくる訳です。
もう1レベル高い商品戦略
競合商品より強い商品を作っても、必ず更に強い商品が現れます!
これが、この商品戦略の欠点でもあります。
その中で勝って残っていくためには、さらにレベルの高い原料戦略が求められます。
売れてくると、更に強い商品(すなち模倣商品)が作られにくい商品開発が求められます。
原料メーカーと独自データや独自認識を取ることも一手です。
理想は特注原料を作ることですが、理想を追求すればするほどコストもかかります。
市場が成熟してくると、このレベルの商品開発が求められます。実際、通販勝ち組の必須条件にもなりつつあります。
さて、次は、原価率設定です。
販売戦略と商品戦略の重なる部分。
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最期の詰めです!