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HGH系アミノ酸

成長ホルモンは睡眠で活性化

美ホルモンやアンチエイジングホルモンとしても注目を浴びるヒト成長ホルモン(HGH:Human Growth Hormone)は、脳下垂体から分泌されるホルモンで、大人の場合、組織の再生細胞の修復などに使われます。

成長が盛んな思春期に最も分泌され、年と共にその分泌量も減り、60歳になれば、若いころに比べて75~80%も低下します。

この成長ホルモンは、睡眠中に分泌されることが知られており、体の修復や代謝、脳の成長や休息などの働き行っています。

最近では、成長ホルモンの分泌によって脂肪燃焼も活発になることもわかり始めています。

この体の修復や代謝などは、睡眠のゴールデンタイムと言われる、すなわち成長ホルモンの分泌が盛んな時間帯をメインに行われます。
美肌・ダイエット・疲労回復などの観点からしても、成長ホルモンを多く出すことが重要となります。

成長ホルモンの分泌を活発化する要素は

  • 十分な睡眠
  • 適度な運動 加圧トレーニングやスロトレが有効
  • 十分な栄養補給 特にHGH系アミノ酸

等です。

アミノ酸の中には、成長ホルモンの分泌を活発にするものが発見されています。アルギニン・オルニチン・リジンなどで、これらのアミノ酸を摂取することが有効です。
さらに、ビタミンB6、亜鉛などをプラスすると、成長ホルモン促進に効果的とされています。

Chromiakらは、様々なアミノ酸の組み合わせによる成長ホルモン分泌を検証しており、以下のレビュー文献で結果紹介ならびに考察をしております。

Chromiak JA, Antonio J. Use of amino acids as growth hormone-releasing agents by athletes. Nutrition. 2002;18(7-8):657-61.

成長ホルモンの分泌を活発にするアミノ酸群

アルギニン

アルギニンは体内で合成できますが、生成能力が十分でなく、不足分を摂取する必要があるため、準必須アミノ酸ともよばれます。

アルギニンは、様々な機能性を有し、医療現場でも活躍するアミノ酸です。創傷や褥瘡(床ずれ)の治療などに利用されています。それらの用途は、アルギニンのコラーゲン生成促進免疫賦活の作用を利用したものです。そのため、美容ドリンクにも、多く利用されています。

また、アルギニンは、オルニチン同様、脳下垂体に作用し、成長ホルモンの分泌が活性化され、様々な効果が期待できます。そのため、低身長症の治療に用いられることもあります。

アルギニンと成長ホルモン

※以下の文献から改変
Collier SR, Collins E, Kanaley JA. Oral arginine attenuates the growth hormone response to resistance exercise. J Appl Physiol (1985). 2006;101(3):848-52.

その他にも、このアルギニンは、一酸化窒素の産生を増やして血管を弛緩拡張のするため、EDの治療や心不全予防などにも利用されています。

まさに、スーパーアミノ酸なのです。

HGH分泌のための摂取目安量

推奨摂取量:1500mg以上

>> アルギニンついてもっと詳しく

オルニチン

オルニチンはアミノ酸の一種で、遊離アミノ酸に属する成分です。オルニチンは、しじみの肝臓ケア成分としても有名であり、様々な機能性を有します。

オルニチンを摂取することにより、脳下垂体に作用し、成長ホルモンの分泌が活性化されます。成長ホルモンの分泌によって、インシュリンの分泌量が抑えられ基礎代謝をアップすることで、ダイエットにも有効に働きます。
近年では、美肌効果も確認されている注目のアミノ酸です。

HGH分泌のための摂取目安量

推奨摂取量:400~800mg(エビデンス量)
HGH商品としては1000mg以上

引用文献

Ornithine ingestion and growth hormone release in bodybuilders Nutrition Research 1990;; 10(3) 239-245.
The effect of L-ornithine hydrochloride ingestion on human growth hormone secretion after strength training. Adv Biosci Biotech 2010;1: 7–11.
Arginine and ornithine supplementation increases growth hormone and insulin-like growth factor-1 serum levels after heavy-resistance exercise in strength-trained athletes. J Strength Cond Res. 2010;24(4):1082-90.

>> オルニチンについてもっと詳しく

リジン

リジンは必須アミノ酸の1つで、人体を構成するたんぱく質の組み立てに必要な栄養素です。
肉などの動物性たんぱく質に多く含まれています。ブドウ糖の代謝を良くして集中力を高めたり、カルシウムなどの吸収を促進するほか、肝臓機能の強化などの効果が確認されています。

成長ホルモン分泌の活性化作用は、アルギニンやオルニチンに比べると低いですが、組み合わせて摂ることで相乗効果が期待できます。

グルタミン

グルタミンは非必須アミノ酸の一種で、体に最も多く含まれるアミノ酸です。
人間の骨格筋の遊離アミノ酸の約6割を占めます。筋肉を強化したり、筋肉疲労を回復する効果があります。また、胃腸の働きをサポートし、医薬品としても活用されています。
近年の研究により、アルコール代謝を促進する効果があることもわかっています。

グルタミンも、成長ホルモンの分泌を促します。アルギニンなどと合わせて使われることが多いアミノ酸です。ただし、溶解時の安定性が割るため、ドリンクに適さないなどの難点も有します。

メチオニン

メチオニンは必須アミノ酸の1つで、食事から栄養分として摂取しなければならない成分です。
硫黄を含んだ含硫アミノ酸で、肝機能を高めたり、アレルギーの原因となるヒスタミンを抑える働きがあります。不足すると利尿能力が低下するため、むくみが生じます。

成長ホルモンの分泌促進の作用もありますが、近年では、薄毛に良いアミノ酸としても、注目を浴びています。

記事筆者

アンチエイジング・プロ

チーフコンサル栗山のブログ記事

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※外部サイトです。

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