レスベラトロールと長寿遺伝子「サーチュイン」
アンチエイジングに影響を与えるものにサーチュイン遺伝子があります。
2010年1月23日にNHKで放送されたサイエンスゼロ「長寿遺伝子が見つかった!」の中で、赤ワインに含まれるレスベラトロールが、長寿遺伝子が作るたんぱく質「サーチュイン」を効率よく活性化させる物質だと紹介されました。
⇒http://www.nhk.or.jp/zero/contents/dsp290.html
また、2011年8月6日放送「長寿遺伝子を呼び覚ませ!~寿命はどこまで延ばせるか?~」でも、同じようにサーチュイン遺伝子とレスベラトロールについて紹介されています。
⇒http://www.nhk.or.jp/zero/contents/dsp356.html
このようなサーチュイン遺伝子の作用メカニズムをマサチューセッツ工科大学のレオナルド・ガレンテのグループが1999年に発見しました。
ウィスコンシン大学でレスベラトロールとサーチュイン遺伝子の研究はマウス実験で行われましたが、赤ワインで活性化するには人間に換算するとボトル100本以上を飲まなければならない換算になるので困難だとわかっています。
やはりレスベラトロールの効果を得るには、サプリメントで摂取するのが最善です。
サーチュイン遺伝子を活性化される他の方法に、カロリー制限があります。
これを「カロリー・リストリクション(カロリス)」と言います。アンチエイジングでは「腹八分目」から「腹七分目」に減らすというのが定説になっているようですね。
ただ、2012年にアメリカ国立老化研究所からカロリー制限しても寿命を延ばす効果がないという報告がされました。
これをよくよく調べてみるとエサが違ったそうです。
ウィスコンシン大学は「糖分が多く、精白された人工的なもの」が多く、アメリカ国立老化研究所は「健康的な自然素材を使ったもの」でした。
食事が大きな影響を与えているようです。
甘いものをできるだけ我慢し、自然食品を食べてアンチエイジングするか、
甘いものも食べてカロリー制限するか、それともレスベラトロールを摂取するか、
みなさんはどれを選びますか?
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